通貨ペアとは？
売り買いする2国間の通貨の組み合わせのことを通貨ペアと言います。この通貨ペアには先進国から発展途上国まで様々な種類があり、口座開設するFX会社によって取扱が異なります。
FXでは取扱通貨ペアが豊富なFX会社に口座開設するという始め方があるのです。通貨ペアのうちメジャーとなっているものは次の通りです。
- 米ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
- 豪ドル円
- ニュージーランドドル円
- カナダドル円
- スイスフラン円
- ユーロ米ドル
基軸通貨と決済通貨
左に表示している通貨を基軸通貨、右に表示している通貨を決済通貨と呼んでいます。米ドル円の場合では米ドルが基軸通貨、円が決済通貨ということです。
AskとBid
FX会社の取引ツールを開くと、通貨ペアにAsk買値とBid売値の表示があります。リアルタイムで変動するAskとBidを見ながら取引する訳です。
通貨ペアごとの特徴
米ドル円
日本人トレーダーの間で最もメジャーとなっているのが米ドル円です。経済指標やFOMCの発表など情報量が多いため、FX初心者の方にも適しています。流動性が高いために比較的値動きが安定しており、テクニカル分析が行い易いという特徴もあります。
FX会社のスプレッドが狭い通貨ペアとなっており、取引コストが気になるというトレーダーにもおすすめです。
ユーロ円
ユーロ円も日本人トレーダーの間でメジャーとなっています。テクニカル分析も行い易いため、デイトレーダーにもおすすめの通貨ペアとなっています。欧州時間が始まると値動きが活発になりやすいという特徴があります。
ユーロは単一国家では無く、複数国家で使用されている通貨です。ギリシャやスペイン、アイルランド、イタリアなどのユーロ加盟国では財政問題が発生し、ユーロが売られる局面がありました。
ポンド円
ポンド円は比較的流動性が低いため、乱高下しやすい通貨ペアとして知られています。激しい値動きを好むデイトレーダーに良く用いられています。しかしクセのある値動きが見られるため、FX初心者の方だと難しいです。そのため初めてFXをされる方にはおすすめできません。
豪ドル円
豪ドル円は資源国通貨のため、資源の輸出先である国の経済の影響を受けやすいという特徴があります。豪州の政策金利は高いため、スワップポイント狙いのトレーダーにも人気が高いです。
そのため中長期投資にも良く用いられています。時差の関係で東京市場よりシドニー市場の方が早めに始まります。経済指標などの発表も日本時間の午前中に行われるため、この時間帯に値動きが活発になりやすいです。
ニュージーランドドル円
ニュージーランドドル円も豪ドル円と良く似ています。政策金利が高いため、スワップポイント狙いの資金が流入しやすいという特徴があります。リスクオンの時は買われやすく、リスクオフの時は売られやすい傾向があります。世界の市場の中でもニュージーランドのウィリントン市場が一番先に開きます。
カナダドル円
カナダドル円も資源国通貨です。しかし値動きの予測が難しいためにデイトレード向きではありません。金利も比較的低く中長期投資にも向かないため、メインにするというトレーダーは少ない通貨ペアとなっています。
スイスフラン円
スイスフラン円は信用度の高い通貨ペアです。永世中立国であることから安全通貨とも呼ばれています。しかし過去にスイスフランショックが起きたことがあり、大きな損失を出すトレーダーが見られました。
ユーロ米ドル
ユーロ米ドルは世界で取引されているために高い流動性を持っています。値動きが安定しており、テクニカル分析も行いやすいです。米ドル円が上昇するとユーロ米ドルが下落するという逆相関が見られます。
