ファンダメンタルズやテクニカルが重要なのではない
個人投資家の多くがFXトレードでは損失を出しているといわれていますが、FXトレードとはそれほど難しいトレードなのでしょうか。相場という面においては、株式と同じように売買差益を狙うのに、株式と比べるとより多くの人が失敗しているのはなぜでしょう。
株式投資には、株式投資のルールがあるように、FXにはFXのルールがあり、少額の証拠金にレバレッジをかけてトレードするFXの本質を理解しなければ、株式投資との違いは理解できません。株式投資で成功している人の多くは、現物取引で長期保有をしているという傾向があります。
このケースでは、成長性のある企業の株式のタイミングを見計らって安いところで購入して、ただひたすら上昇するのを待ち続けます。投資手法としては、テクニカルはほとんど必要なくファンダメンタルズで簡単に分析するだけで十分で、ポイントは、将来性のある企業の株価が安い時に購入するということになります。
同じ株式投資でも、現物取引ではなく、信用取引になるとレバレッジを3倍ほどにかけることになり現物取引とはルールが異なりますので、勝てる投資家は現物取引に比べると大きく減少します。信用取引では、ファンダメンタルズだけで勝つことは難しくなりますので、多くの投資家はテクニカル分析も利用するようになります。
FXトレードとなると、信用取引と比較しても成功する投資家の数はさらに減少することになります。信用取引のレバレッジは3倍ほどですが、FXは国内では個人投資家の場合で25倍までとなりますので、さらにルールが異なることになります。FXでは、ファンダメンタルズはほとんど役に立ちませんので、多くの投資家はテクニカル分析を利用しますが、それでも成功するのはほんの一握りというのが実情です。
FXおすすめの投資法とは
ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析だけでは、FXで成功することができないということに多くの投資家は気づいているでしょうが、多くの投資家は成功するための有効な投資法を見つけていません。それは、FXでほとんどの個人投資家が失敗していることからも明白です。それでは、FXで成功している投資家とはどのような投資法を採用しているのでしょうか。
ヒントとなるのはタートルズの投資法で、外部からのニュースは無視して、相場観も一切持たずに、ただひたすら予め決められたルールにのっとってトレードするという投資法です。最初は、こんなことで本当に儲かるのかと思うこともあるでしょうが、実は非常に理にかなった投資法で、ハイリスクハイリターンの投資には非常に適しています。
ハイリスクハイリターン投資で最も投資家が成功することの障壁となる、儲けたいという欲望をある程度抑えることが可能だからです。言い換えれば、FXトレードのルールに非常に適応できる投資法で、短期トレードにおすすめの投資手法です。
同じFXトレードでも、レバレッジを極力低くしたスワップ狙いのトレードの場合には、ファンダメンタルズ分析がおすすめとなりますが、この場合でもルールを決めておくことはリスクヘッジに繋がります。FXトレードでは、ロスカットの重要性がたびたび指摘されますが、ロスカットだけで成功できるのであれば多くの人はそれほど苦労しないでしょう。
重要なことは、ロスカットすることではなく、ロスカットするというルールをしっかり守るということなのです。証拠金取引であるFXでは、予め自分のルールを決めておき、ルールをしっかりと守ってトレードすることが非常に有効な投資法となります。
投資の世界では、株式やFX、あるいは、不動産などそれぞれの特徴やルールを熟知して、それに最適な投資法を取ることがおすすめとなります。資本主義の最大の特徴でもある投資(投機)の世界で、ルールをしっかりと守ってトレードすることが最も重要であるということは、おそらくはそれが資本主義のルールに他ならないからなのかもしれません。