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ロシアルーブルはこれからどう動く?判断基準はこれだ!

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ロシアルーブルが高くなるケース

地政学的要因

かつてソビエト連邦は、事実上、東ドイツから太平洋に至るまで、そして南側はトルコとの国境やイランとの国境に至る広大な地域を支配していました。しかし、ソビエト連邦が崩壊すると、ロシア連邦の西部国境は西ドイツ国境からロシアとベラルーシの国境にまで、ほぼ1500㎞も東方へ後退しました。そして南部国境は、北側へ1500kmも後退するロシアとカザフスタンの国境にまで変化しました。

さらに、かつてのトルコ国境から北コーカサス山脈にまで押し戻され、現在、ロシアはこの地域における足場を必死に守ろうと努めています。具体的には、ウクライナからクリミア半島を奪い、ウクライナ東部に侵攻し、ウクライナの現在の親米政権を親ロシア政権へ転覆させることを目指しているのです。

ロシアの勢力圏は、現在、過去数世紀にはなかったほど、東方に後退しています。逆に、ソビエト連邦時代はかつてないほど勢力圏が西方に拡大していました。また、20世紀末にソビエト連邦が解体すると、外国勢力がロシアに進出してロシア経済を搾取し、ロシアに混沌と貧困の時代をもたらしました。

現在、ロシアのプーチン大統領は、ロシアの勢力圏をできるだけ西方に拡大しようと試みています。まずは西側諸国によるウクライナ支配を食い止めようと試みています。さらに、カザフスタンなどの中央アジアや、バルト三国や東ヨーロッパ諸国へも影響力拡大を目指しています。

これらのプーチン大統領によるロシアの勢力圏拡大政策が成功するようであれば、ロシアの経済圏が拡大することを意味しますから、ロシアルーブルは上昇トレンドを描いていくであろうと推測できます。ロシアルーブルを対象にFXトレードをされている方へは、ロシアの外交政策や軍事政策にも注視されることを、おすすめしたいと思います。

ロシアはエネルギー資源を武器にしている

プーチン大統領はロシアを工業大国としてではなく、エネルギー資源の輸出国であると判断しています。とくに天然ガスです。このためエネルギー産業を政府の統制下に置くことによって、外国権益を締め出し、とくにヨーロッパ向け輸出産業への転換を図ろうとしています。

また、エネルギー資源以外にも、金やダイヤモンドなどの鉱物資源を積極的に活用し、ロシアを生産性の高い国に変身させたいと考えています。実際、現在はヨーロッパの経済大国であるドイツや、東ヨーロッパ諸国が天然ガスをロシアに依存しています。

このことから、天然ガス価格などのエネルギー価格や金などの鉱物資源価格が高騰するようであれば、ロシア政府の国庫収入は潤沢となり、ロシアルーブルは高くなると思われます。ロシアルーブルを対象にFXトレードをするにあたっては、資源価格の推移を重視することを、おすすめします。

ロシアルーブルが安くなるケース

仮にプーチン大統領の政策が失敗し、西側諸国によるウクライナの支配が成功するならば、ウクライナ国境とロシアの首都モスクワとの距離は400km程度しかなく、首都防衛は困難に陥ります。また、ウクライナとカザフスタンの国境の間も400km程度しか離れておらず、紛争地域であるチェチェン共和国などへの支配権をロシアは失う可能性が高まります。

このような状況に陥れば、今度はロシア連邦内に約20ある共和国が次々に独立し、ロシア連邦が崩壊する可能性が高まります。中世のキエフ共和国時代のような状況に陥る可能性がありますし、アメリカはそれを望んでいるという観測もあります。

ロシア連邦の国力が弱体化すればルーブルが下落トレンドを描くことは明白です。そしてロシア連邦が分解するようなことがあれば、ロシアルーブルは数分の1の価値にまで急落することが予想されます。FXトレーダーの方へは、ロシアを取り巻く軍事情勢がロシアにとって不利に働いた場合には、ルーブルを売ることをおすすめしたいと思います

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