FX取引で利益を出す方法
FX取引で利益を得るためには、通貨を売買して為替の差益を出す方法と、通貨を保有し続ける方法の2種類があります。
為替差益を狙う
上昇トレンドなら買いから入る
最も単純な手法は、為替が円高から円安に動いている時です。購入したレートより円安で売却することで差額が利益となります。FX取引が初めての方は、この方法から入るのがおすすめです。
下降トレンドなら売りから入る
この手法は円高に進みそうな時に使います。円安で売りを入れ、そのレートより円高になったところで買い戻します。その差額が利益となります。
保有し続けてスワップポイントで収入を得る
スワップとは、取引通貨同士の金利の差のことを指します。金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を購入し、保有し続けることでスワップ収入が得られます。例えば金利が0.1％の通貨を売って1.1％の通貨を購入した場合、保有1日につき差の1％分が収入として得られます。保有日数が多くなればなるほどスワップポイントが大きくなります。頻繁な為替の売買が苦手なかたにおすすめしたい方法です。
FX取引で利益を出すために注意したいこと
レバレッジの利用
本来1万ドルを購入する場合、日本円で為替分（120円の場合120万円相当）の資金が必要ですが、FX取引では少ない金額で何倍～何十倍もの額の取引が行えます。この手法をレバレッジと言います。このレバレッジの幅は会社によって異なり、預入金額や取引額などで利用できる倍率が異なります。レバレッジを利用して大きな資金を動かすことで、利益も大きくすることができます。
証拠金
FX取引するために必要な一定額の担保金で、これをもとにレバレッジを効かせた取引が可能となります。証拠金が大きいほどレバレッジを大きくすることができますが、ハイリスク・ハイリターンとなることに注意しなくてはなりません。
通貨分散投資
FX取引を始める際、日頃からよく耳にする米ドル投資から始める方が多いと思います。もちろん相場も読みやすく、投資先としては一番お勧めしたい通貨です。しかし、1つの通貨のみに投資が偏ると、その通貨の相場に資産が左右されますので損失のリスクが高くなってしまいます。
通貨の中には、オーストラリアドルやニュージーランドドル、カナダドルといった資源国通貨と呼ばれるものもあり、中国情勢や原油価格と相関性の高い通貨も存在します。リスクを軽減しつつより利益を出すことも可能な通貨の分散投資がおすすめです。
損失が出たら早めに切る
確定しなければ損にはならないと、相場を眺めていてはいけません。利益を出すためには、いかに損を少なくするかも大事なことです。特にレバレッジを効かせた取引をしている場合、利益が大きい分損失もレバレッジ効果で大きくなります。損が出た場合はとにかく早く決済する必要があります。
為替動向を読む
FX取引は24時間行うことができるため、ほんの何分かの上下でも利益を出すことが可能です。しかし、目先の為替の動きだけを見ていては大きく利益を出すのは難しいでしょう。そこで、ある程度為替動向の知識が必要となります。為替が動く要因を少しでも把握しておくと良いでしょう。
景気動向
景気がいい国の通貨は、株価の上昇や金利が上昇する傾向にあるため多くの資金が流れてきます。
金融政策
政策金利が引き上げられると一般的に通貨が高くなる傾向にあります。
為替介入
為替に異様な動きがあり極端に動いた場合は、その国の通貨を安定させるために為替介入が行われます。
戦争やテロ、自然災害
戦争やテロが起きたり、自然災害などで大きな被害が出たりした場合は、リスク回避の動きでその国の通貨は安くなり、他の国の安全な通貨へと資金が流れる傾向にあります。このように経済的要因・政治的要因・その他にも投機的な資金でも為替は大きく動きます。このような動向を知りタイミングを利用することで、損失を回避し利益を多く出せるでしょう。
