利益確定について
利益確定の方法
FXにおいての利益確定には、大きく分けて二つの方法があります。
第一に成行決済、そしてもうひとつが指値決済です。成行決済とは、「現在のレートで直ちに決済する」ことを指します。指値決済とは違い、あとほんの少しで利益確定ラインに届いていたのにレートが反転してしまった…ということが起こらず、ほぼ確実に決済できる点がメリットです。
ただし、急激なレート変動時には約定しないケースもありますので、成行決済後は速やかに取引履歴を確認するクセを付けておきましょう。
一方、指値決済は「事前に決済するレートを指定しておく」ことをいいます。予めレートを指定しておくことで、たとえリアルタイムに値動きを確認できない状況でも、指定したレートに到達した場合は自動で決済を完了してくれる方法です。
しかし、指定したレートに1pipsでも届いていないときは、当然ながら利益確定は行われません。成行決済にも指値決済にもそれぞれメリットとデメリットがありますので、実際に利益確定をする際は上手に使い分けるよう心がけましょう。
利益確定の際の注意点
正しいFXの始め方について学ぶためには、利益確定のことをより深く知る必要があります。FX取引を行う最大の理由は、利益を上げることにあるのですからそれは当然だといえるでしょう。
FXにおいての利益確定時に最も注意してほしいポイントは、「決して焦らない」という部分です。特にFXの始め方を学んで日が浅い方には、十分すぎるほどの注意を払っておくことをおすすめします。
なぜなら、まだまだ利益が伸ばせるにもかかわらず、「早く利益を確定してしまいたい」という欲求に押しつぶされることがあるからです。利益確定は、何も一度に実行しなければならないと決まっているわけではありません。
たとえばまず半分だけを決済し、残りの半分はさらに利益が伸ばせるかどうかを慎重に見極めてから決済するなど、利益確定方法にはさまざまなやり方があります。
利益確定を焦ってしまったばかりに、儲けが少なく終わってしまうような事態に陥らないよう、取引をする際はいつも平常心を保っておくのがおすすめです。
損切りについて
損切りの方法
損切りを実行する方法は二つあります。
ひとつは利益確定の時と同じく成行決済を行う方法、そしてもうひとつは、逆指値決済を利用する方法です。逆指値決済とは、「保持しているポジションにとって不利な方向での決済を予め指定し実行する」ことを指します。不利な方向で決済を行うわけですから、当然利益は発生せず、むしろ損失を確定してしまう取引です。
では、どうしてそのような決済を行うのでしょうか?それは、損失をそれ以上拡大させず、許容範囲内に抑えるために行われます。たとえどれだけコツコツと利益を重ねていたとしても、たった一度の取引で損失がそれを吹き飛ばしてしまうようでは、長く安定して稼ぎ続けることはできません。
損切りの方法を確実に覚えることは、FXの始め方の中でも基本中の基本になりますので、最重要項目として捉えておくのがおすすめでしょう。
損切りの際の注意点
損切りを実行する上で、絶対に忘れてはいけないポイントがひとつだけあります。それは、「一度決めた損切りラインは必ず守る」という点です。たとえば、110円50銭でドル円をロングしたとしましょう。そして発注と同時に、利益確定ラインを111円に設定し、損切りラインを110円に設定したとします。
ところがその後、残念ながらレートは損切りラインの方に近づいてしまいました。あと少しで、損切りが実行されてしまいそうです。以上のような状況の時、損切りラインを動かしてしまう方がいるのですが、それは絶対に避けなければならない行為になります。なぜならその方法では、損失を限定することができないからです。
人間の心というのは、損失の確定を避けようとする一面を持っています。しかしFXの世界で長く利益を上げ続けるためには、ある程度の損失を受け入れる姿勢も必要なのです。