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中国人民元はこれから安くなる?その理由は不良債権にある!

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中国人民元が安くなる理由

FXトレードの対象として中国人民元と日本円の通貨ペアでトレードされている方は多いと思います。中国人民元については、数年単位の視野に立って考えると、人民元安円高というトレンドで推移していくと予想できます。このため、FXトレーダーの方へは、原則的には人民元売り、円買いのトレードをされることを、おすすめします。

理由のひとつとして、中国は過去30年にわたって高い経済成長率を続けてきましたが、これほどの経済成長は永久には続かないということが挙げられます。全体主義国家の中国においても景気循環が発生し、財務基盤とビジネス基盤が貧弱な企業は淘汰されると予想できます。

また、中国には高度な技術力を持った労働者が不足しており、これが原因となって、持続的な経済成長に終止符が打たれると思われます。現在の中国の経済成長には、すでに構造的な限界が見られ、その限界点に達しつつあるのです。

中国経済の驚異的な成長がストップする理由

政治的な問題

中国はこれまでの経済成長によって、大幅に豊かになりました。沿岸部に居住し、働いている国民は豊かとなり外部の強国と密接な関係を結びました。安価な製品を海外に輸出し、上海をはじめとする沿岸部の大都市に富をもたらしたのです。しかし、内陸部に居住し農業や工場労働者として仕事をしている人々は、いまだに貧困生活を余儀なくされています。

このため中国政府は、沿岸部に居住する裕福な国民と、内陸部に居住して貧しい生活をすごす国民との間の緊張関係を和らげるため、財政出動や融資を続け、公共投資などを続行しています。中国政府は、豊かな沿岸地域と内陸部の貧困の格差を、少しずつ縮めていきたいと考えているのです。

そのことによって、中国政府は内部分裂を防ぐことができると考えているのです。しかし、財政出動や無理な融資の結果、経済にひずみが生じており、これが人民元安への導火線となると思われます。FXトレーダーの方へは、中国政府は国内統治を第一優先に考えて、金融政策や経済政策を立案していることを重視されることを、おすすめしたいと思います。

中国の不良債権問題

中国の人民元が安くなると考える理由として、中国の不良債権問題があります。

中国は、私有財産制や銀行制度など資本主義の体裁を整えていますが、資本主義国家ではありません。現在においても、資本配分は市場では決定されておらず、人脈によって資本配分が決定される傾向があります。とくに、中国共産党中枢との人脈を持っているか否かで、事業計画の認可を受けることができるか否か、銀行から新たな融資を受けることができるか否かが決定する傾向が強いのです。

この結果、事業の価値とは関係のない理由で、銀行からの融資が決定されます。そして、これらの融資案件の相当数が不良債権化しているのです。ときおり、中国で建設された大規模マンションに入居者がおらず、ゴーストタウン化しているといった報道や、新たに工場が建設されても生産設備が稼働していないといった報道がされますが、これらが不良債権に該当しています。

そして、不良債権の総額は中国のGDPの40%に達するのではないかとの観測も流れているのです。2016年の中国のGDPが約11兆ドルといわれていますから、そのうちの約40%となると約4.4兆ドルが不良債権となっている計算となります。日本円では約450兆円の規模です。

これまでの中国は、安価な輸出品に対する海外からの莫大な需要があったため、急激な経済成長を通じて不良債権が処理されてきました。各国から流入する現金のおかげで、中国国内で多額の不良債権を抱える企業は破綻を免れていたのです。しかし、輸出品の価格を安くすればするほど利益は少なくなります。

現状の中国は、巨額の現金が流れ込んではいますが、経済をフル回転させているだけで、自転車操業の状態にあるのです。FXトレーダーの方へは、現在の中国は約30年前の日本のように、いつ不良債権問題が爆発しても不思議ではない状態にあるという認識を持たれることをおすすめします。そして不良債権問題に火がついた瞬間から、為替レートは大幅に人民元安円高となると予想できるのです。

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