FXで勝ちたいなら為替相場以外に目を向けるべし
FXでなかなか利益が上がらない。そんな悩みを抱える方は少なくありません。FXで勝てない要因は人それぞれですが多くの人に共通しているのが「為替相場だけに集中している」という点です」。FXは外国通貨の値動きで利益を狙うのなら為替相場に注目するのは当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんがそれは大きな間違いです。
確かにFXに直接的に影響するのは為替の値動きですが、投資対象である為替相場には外的な要因が大きく絡んでいます。FX投資で為替相場のみに注目するというのは結果だけを見て原因を無視しているのと同じことです。なぜ為替相場が変動するのかを理解しないでFX投資に挑戦するのは不確かな状況にお金をかけるギャンブルと同じことです。FXはギャンブルではなく投資である以上、勝率を上げたいのなら為替相場以外にもきちんと目を向けましょう。
FXで勝つために注目したいもの
金相場
FXで勝つためにおすすめなのが「金相場」への注目です。金は人類の歴史上最も安定した資産と言われています。ほんの少し前、兌換紙幣が採用されていた時代までは富とは金と同義語であり、たくさん金を持っている人ほど裕福であるというのが常識でした。現在では金との兌換が廃止され貨幣の価値は信用による裏付けになったものの金に対する信頼感は下がるどころか逆に上昇する一方です。
金相場への注目こそが為替相場の動きをつかむ第一歩となりFXでの利益につながるでしょう。一般的な相場の動きとしては為替への不安が高まるほど金相場は上昇し為替の信頼感が高まるほど金相場は下落します。特に資産価値が大きく損なわれかねない要因、例えば戦争や大規模な災害などが発生すると投資資金は安全性を求めて為替から金に大きくシフトします。
そのような状況では金相場が上昇すると同時に信頼性の高い基軸通貨に上昇傾向が発生し、信頼性の低い新興国通貨の価値の下落傾向が発生します。金相場は投資家の為替相場に対する信頼感の裏返しとして変動します。
シンプルに判断するならば金が上昇している状況では国際通貨市場におけるリスクが高まっている、金相場が下落している状況では通貨の価値が下落していると言えます。金相場の値動きはリスク回避の意味でも大きな利益を狙う意味でもおすすめの指標です。
原油相場
金と並んでおすすめの指標が「原油相場」です。原油は社会生活を支えるのに欠かせない基幹エネルギーです。原油相場の動きが世界経済に与える影響は非常に大きなもので、原油相場にきちんと目を向けておくことはFXで利益を上げるために欠かせない基本的な努力といえるでしょう。
原油相場は100ドルを超えるほど高騰した時期もありましたが、2018年初頭では1バレルあたり60ドル前後で推移しています。原油価格は世界情勢による変化よりも各国の採掘方針が強く影響するため、OPECやシェールオイル革命で増産に成功した米国、新規採掘技術により高業績が続くロシアなどがどのような方針なのかをチェックすることが重要です。
アナウンスや発表は聞き逃さないように最新ニュースに注目しておきましょう。シンプルな判断としては、原油安は原油を原材料として製品を生産する工業国にとってプラス材料、原油高は輸出元である産油国にとってプラス材料になります。シェールオイル革命前は、原油高は米ドルにとって原料価格高騰につながるマイナス材料でしたが産油国になった現在では大きなマイナス要因にはなりません。
日本円に関しては原油高は原材料高騰につながるため貿易収支の悪化要因となり円安を引き起こし、原油安は反対に貿易収支を改善し円高になります。原油相場が急激に動くときはFX相場の値動きも激しくなります。デイトレードで利益を上げたいのならおすすめの相場状況ですが、中長期のスイングトレードでは相場の動きに一喜一憂せず長期的な原油相場動向に注目することが大切です。