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日銀総裁と副総裁人事の相場に対する影響はどんなものか?

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日銀総裁と日銀副総裁人事

日銀の人事がここまで注目されたことが過去にあったでしょうか?インターネットが普及したことも原因の一つかもしれませんが、日銀の人事は景気やFXにもかなりの影響を与えるために、注目されています。まずは日銀総裁には国会議員の中では黒田総裁継続の声と、黒田総裁以外のリフレ派の人を押す声がありました。

黒田総裁は財務省にいたこともあるので、増税賛成派なのです。いわば財務省のおすすめ総裁ということになります。来年には消費税増税が控えていますが、黒田総裁反対派からは、次期総裁には消費税反対派でなおかつアベノミクスに賛成、金融緩和賛成派の人になってもらうべきだという声が強かったのです。

その一方で、黒田総裁賛成派の人は消費税のことはさておき、現状維持を望みました。日銀総裁は消費税を上げるだの下げるだのの権限がないので、別に増税に賛成でもかまわないじゃないかというのが賛成派の意見。それよりも、もし違う人に代わって、金融緩和をやめるとか、アベノミクス反対と突然言い出すリスクのほうが怖いというのです。

あと黒田氏は国際的影響力も持っており、今別の人に代えるのは得策ではないとのことから、日銀総裁は黒田氏に決定しました。ただ黒田総裁は現在73歳。ただでさえ日銀総裁を5年以上やることさえ異例のことなのに、73歳からさらにもし5年任期をまっとうするとなると78歳ということになります。

不謹慎かもしれませんが、もし途中で黒田総裁に何かあった場合は通常副総裁が総裁になるのです。そうすると副総裁が誰になるか、とても大切になります。そして、副総裁にはなんと今回は2人選ばれました。この間副総裁が発表され、日銀の雨宮正佳理事と早大の若田部昌澄教授と発表されました。

今後の日本経済と為替への影響

若田部氏は一応リフレ派と言われていますし、ご自身が書かれている本の中でも金融緩和には賛成と書かれています。しかし、その他の詳しい政策理念はあまり厳密にはよくわからず、実際に投票の時に賛成、反対どちらに動くかある意味未知数なところがあります。

本来この副総裁は1人で、本田悦郎氏をという声がかなりありましたし、関係各所本田氏で決まりということを裏で調整していました。ところが財務省が本田氏だけは絶対にだめだということで、圧力をかけてきたとのことです。なぜなら、本田氏は消費税増税絶対反対派の金融緩和賛成派だからです。

財務省としてはなんとしても増税をしたいのです。FXの相場だけではなく、日本の経済のキーポイントを握るのはもう一人の副総裁ということになりそうです。雨宮氏はデフレ大好き、デフレにするために生きているといっても過言ではなく、雨宮氏はおそらく金融緩和に反対すると思われます。

そしてもし黒田総裁に何かあり、交代に雨宮氏が日銀総裁になれば、凄まじい円高になると思われます。雨宮氏がこれまで主張してきたのは日本の経済はデフレの方がいいというものであり、正直総裁としても、副総裁としてもおすすめできる人ではありません。日本の経済にとって一番おすすめなのは本田氏といえると思います。

ただ、もう半ば決まってしまいましたので、雨宮氏がどう投票するかは最初からわかっています。間違いなく金融緩和には反対を投じてくると思います。注目は若田部氏の方で、口では金融緩和賛成を言ってきた人が実際の政治の場でどちらに票を投じるかは副総裁が新しくなってからの最初の日銀発表には大注目です。

もう一つ気になるのは日銀がひそかに少し前からはじめている出口戦略についてです。アメリカは利上げの回数を増やしていって今年も3回の利上げを見込んでいます。つまり、完全な出口戦略に打って出ているわけです。ユーロも出口戦略を開始し始めました。日本だけが金融緩和を続けるという選択肢をとっており、これが吉と出るか凶と出るかこれからも日本経済と日銀の政策、そしてFXに与える影響には注目です。

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