国内業者と海外業者の比較！三つのポイントでFXを比較しよう

FXに特定口座はない

FXでは、取引を行うための業者選択がとても重要になります。口座を開設するときには、FXのサービスを提供している専門の業者と契約を締結しなくてはいけません。そのために重要となる業者選択のポイントは以下の通りです。

口座
レバレッジの倍率
ツール

まず、FX業者を選択して口座を開設する前に、株式とは異なる口座の種類を理解しなくてはいけません。この口座の種類に関しては、後で支払わなくてはならない税金と関連していますので非常に重要です。

通常、投資で利益を得た場合にはその利益に応じて確定申告をしなくてはいけません。世の中には様々な職種の人が存在しますので、その職種に応じた税金の支払い方を自身で考えていく必要があります。

そのため、投資の始め方で税金に関わる口座の選択は非常に大切です。例えば、税金に関する知識に造詣が深い人は、自身で全ての税金を計算して確定申告をすることがおすすめです。これは、確定申告の際に還付金をもらうことができるからです。この場合、口座も普通の口座を選択すれば良いのでそのまま業者と契約をすればよいでしょう。

一方で、後から自身で税金の計算を行うことが面倒だと感じる人は、特定口座という口座を選択することがおすすめです。特定口座は、投資の始め方としては非常に重宝されているものです。特定口座に入っておけば、証券会社が利益に対する税金の計算をかわりに行ってくれます。そのため、取引を行う人は確定申告を行う必要がありません。

しかし、実はFXには源泉徴収を行ってくれるこの特定口座の制度が存在しません。つまり、税金の計算は必ず自身で行わなくてはならず、そのための知識も必要になります。株式とFXは似たような投資、同列の取引のように説明されることが非常に多いですが、これは全く違います。

株式では、特定口座の有無で確定申告の有無も決まりますが、FXの場合はそれと比較して若干税金に関して複雑な知識が必要です。そのため、始め方としてまず税金に関してきちんと理解しておくことが何よりも重要になります。

FXで税金が生じるケース

ただ、FXで取引をした人が全て税金を支払わなくてはならないわけではありません。

例えば、仕事をしていない専業主婦の人は、年間所得で38万円を超えていない範囲であるのならば確定申告を行う必要はありませんし、先物取引などの利益が年間で20万円以下の人も確定申告は不要になります。基本的に、取引をしたとしても年間でほとんど利益が出ていない人は確定申告を行わなくても構わないケースが多いと考えておけば良いでしょう。

サラリーマンなどの社会生活を送っている人は、状況に応じて各種の所得が存在する場合には、別途確定申告を行わなくてはならないこともあるため、その点に関しては所属する会社の申請内容と比較して考えておくことがおすすめです。

どうしても確定申告がよくわからない、面倒だと感じる人は、個人であっても税理士などに相談をすれば代行で手続きを行ってもらえますので、必ず税金に関するチェックだけは忘れないようにしておきましょう。

国内のレバレッジは将来必ず小さくなる

FX業者の選択の際には、独自のサービスを提供している会社を探すのも一つの手です。

例えば、レバレッジに大きな差が存在する会社がいくつかありますが、これは取引の拠点を日本に置いているか海外に置いているかの違いであるといえます。FXのような外貨の取引は、日本国内だけでサービスを提供しているわけではありません。

世界中の投資家が24時間取引を行っているサービスであるため、海外で取引を行っている人に対して考えられたサービスもいくつか存在します。当然ですが、海外でサービスを提供している業者は、その国に存在している金融商品に関するルールに従います。

日本では、金融商品に関するルール、特にレバレッジに関する規制が顕著になっている傾向があります。2017年現在では、レバレッジの倍率は最大で25倍であるため、一般的な観点からすると非常に大きなレバレッジであるようにも見えます。

実際に、同じようなレバレッジ効果のある株取引の信用取引では、最大で3倍までしか資産を増加させることができません。レバレッジに関しては、株取引よりも遥かにFXの方が優秀であることに違いありません。

しかし、日本でもレバレッジの規制があるまでは最大で400倍ものレバレッジを設定することができる時代がありました。これが50倍になり、2017年現在の25倍になり、さらに2018年にもレバレッジを10倍に改正するという提案が検討されていると話題になっています。

つまり、日本国内におけるレバレッジは今後小さくなっていくことがほぼ確実です。一方で、海外は状況が全く異なります。レバレッジを規制することはほとんどなく、近年においても数百倍というレバレッジを設定することが可能です。

確かに、初心者にとっては安全で安定した低レバレッジを利用する日本の国内業者は非常に魅力的でおすすめです。一方で、高い利益を出したいと考える人にとって海外の業者が魅力的であることも事実です。始め方としてどちらを選択するかに関しては、その人の資金や取引スタイルで変えていったほうが得策なので、将来的なことを考えて必ずレバレッジの倍率に関しては業者選択の際に検討しておきましょう。

独自のツールを提供する会社

FXの始め方でおすすめなのは、独自のツールを提供する会社を選択することです。FXでは、高速で変化する相場で取引を行うために、独自のツールを自社で開発しているところがあります。取引で他の人よりも多くの利益を出したい場合には、こうしたツールに特化した業者を選択することも非常に大切です。

分析ツール
取引ツール

一般的に、FX業者が提供するツールには、相場そのものを分析するためのツールと、取引を高速で行うためのツールの二つがあります。相場を分析するツールはチャートと呼ばれるものであり、基本的な機能としてほとんどすべてのFX業者で提供されています。

ただ、海外の業者では分析ツールを自身で用意しなくてはならないことがあることに注意をしなくてはいけません。日本のFX業者では付属のサービスが充実していますので、自身でツールを準備する必要がありませんが、海外の業者では最低限のサービスのみを提供しているところも多いです。

そのため、FXの始め方が全く分からない人は、初心者にも優しい作りになっている日本の業者がおすすめです。分析ツールも無料で使わせてくれますので、初期費用が必要になりません。反対に、取引ツールが充実しているのが海外業者の大きなメリットです。

海外業者の中には、自社で独自に開発した取引専門のツールを提供しているところがあります。こうしたツールを利用すると、自身が行いたい取引をそのツールに覚えさせることによって、機械が自動的かつ高速で取引を進めてくれます。

FXの相場を見ると、時々機械的な動きを何度も行う場面を見ることになりますが、これは海外の資産を持っている投資家が高度な取引ツールを利用してアルゴリズムを完成させているからです。そのため、少しでも高度なツールで取引をしたいと考える場合には、日本の業者だけではなく海外の業者の利用方法を知っておくこともおすすめです。