FX取引とは?株式や仮想通貨との違い
FXってどんな取引?
FX取引とは、正式名称を外国為替証拠金取引と呼び、特定の通貨で別の通貨を売買する取引の事を指します。例えば、私達が普段使用している日本円を使い、米ドルを購入したり、また購入した米ドルを売って日本円に戻したりといった取引になります。
取引を行う事のできる通貨ペアには様々なものがありますが、主に取引されているペアは日本円と米ドル、日本円とユーロ、米ドルとユーロになります。これらは比較的価値の変動が少ないため、FXを始めたばかりという方にもおすすめできるペアと言えるでしょう。
FX取引で利益を得るには?
FX取引の概要に関しては上述した通りですが、それでは、どのようにしてここから利益を得るのでしょうか。まず、現在は変動相場制という制度のもとで各通貨の価値が決められており、その価値は日々様々な要因によって変化していく仕組みになっています。
ある時には1ドルが100円だったところ、翌日には101円になるといったことが起きますので、その差を利用して利益を得るのがFX取引になります。
また、FX取引にはスワップポイントというシステムがあり、売買した通貨のペアの間に金利差がある場合、その差額を得ることができます。ですが、金利差がマイナスになってしまった場合はこちらが支払わなければならない場合もありますので、どのペアを取引するかは慎重に検討した方が良いでしょう。
FXと株式取引や仮想通貨取引との違いは?
それでは、FXと株式取引や仮想通貨取引との違いは一体何でしょうか?それは、日本円を使用して売買する対象がそれぞれに異なるといった点になります。株式取引の場合は企業の株を、そして仮想通貨取引においては各仮想通貨を売買します。
それ以外の部分はFXと大きく変わるところはなく、安い時に購入し、高くなったら売るという仕組みで利益を得ることができるという部分はどれも共通しています。
FX取引を行うメリットとデメリット
FX取引を行うメリット
FX取引を行う際のメリットとしては、まずレバレッジの存在が挙げられます。レバレッジとは、自分が預けている証拠金を何倍にもして取引を行う事ができる仕組みであり、これを利用すれば少ない額で大きな取引を行う事ができるようになっています。このレバレッジこそがFXの醍醐味であるとも言えるでしょう。
また、FXは株式取引市場とは異なり、24時間いつでも取引を行う事ができます。これにより、帰宅が夜遅くなってしまうサラリーマンの方でも取引を行うことが可能になっています。ただ、土日は市場が開いていませんので、その点は注意が必要でしょう。
その他のメリットとしては、手数料が安いこと、世界規模で取引ができるので売買が成立しやすいこと、そして上述したスワップポイントが存在する事等が挙げられます。
FX取引を行うデメリット
では反対にFX取引を行うデメリットを考えてみたいと思います。まずはメリットの部分でも触れましたが、レバレッジ取引の存在が挙げられるでしょう。レバレッジ取引は少額で大きな取引を行い多額の利益を得る事ができる反面、損をする時も大きく損をしてしまう事になりますので、常に適切な倍率を設定する事をおすすめします。
また、FX取引で得た利益は株式取引で得た利益よりも税金が高くなりやすい点もデメリットと言えるでしょう。株式取引で得た利益は分離課税で一律20%であるのに対し、FX取引で得た利益は雑所得区分の累進課税になりますので、住民税を含めると最大で50%を超える税金が課されてしまいます。
その他のデメリットとしては、日本国内のFX業者で取引をする際には追証が存在する事や、各国家の状況によって常に暴落のリスクがあるといった点が挙げられるでしょう。