FXは安全？知っておくべき常識はたったの二つ！

FXで知っておくべき二つの常識

FXは、口座さえ持っていれば全国どの地域にいたとしても取引ができる非常に魅力的な投資です。始め方も難しくなく、パソコンやスマートフォンを日常的に扱っている人ならば誰でも利用できます。特に、初心者であっても二つの常識を知っておけば取引で結果を出すことができるため、とてもおすすめです。

証拠金
為替相場

FXは、上記二つを前提にして成り立っている取引であるため、初心者の人は特に理解しておかなくてはいけません。特に、証拠金は普通の生活ならば耳にしない言葉です。証拠金は、一般的なものに置き換えると担保のようなお金のことを意味します。

例えば、金融機関から大きなお金を借りようと考えている場合には、そのお金に相当する担保を準備しなくてはいけません。これは、お金を貸す金融機関側のリスクをできる限り小さくするためです。お金を貸す前に、消費者から担保を預かっておけば、万が一お金を借りた消費者がお金を返済してくれなくなったとしても、その担保で貸したお金を回収することができます。

FXも、金融機関が提供するこうした金融商品と全く同じような性質を持っていますので、実際に取引を行う際には担保に相当する証拠金を預けておかなくてはいけません。ただ、FXの場合には証拠金を直接業者に対して手渡しで預けておくわけではありません。

始め方としては、お金を自分の口座に振り込むことで証拠金を預けたことにしておきます。しかも、口座に証拠金とした預けたお金は自由に取引にも利用できるので、始め方として一般的な担保のように別途金銭を準備して預けておく必要がないのです。

証拠金とレバレッジのリスク

FXの始め方を、証拠金を業者に預けるのではなく口座に直接振り込んでおく仕様にしているのは、レバレッジというシステムを利用するためでもあります。

そして、レバレッジを利用する場合には証拠金に関して相応のリスクが必要になることも知っておかなくてはいけません。確かに、レバレッジの始め方は証拠金を口座に入金しておくだけで十分なのですが、入金しておいたお金が全くの0になってしまうと、追加で証拠金を振り込まなくてはならなくなる事態にもなります。

なぜこのようなリスクが生じてしまうのでしょうか。これは、レバレッジの特殊な性質と関連しています。レバレッジは、国内業者を利用する場合においては、取引をする人が保有している資金の最大で25倍の取引ができるようになります。

これは証拠金という担保を業者に預けておくことと引き換えに、その信用を売りにして大きな資金で取引をすることが認められるようになるからです。仮に、100万円の資金で取引を行う際には最大で2500万円の資金が存在するものとして取引ができるため、そこから生じる利益も莫大なものになります。

しかし、利益が大きくなる一方で、取引で損失が生じてしまった場合のリスクも受け入れなくてはいけません。例えば、100万円で取引を行った場合、1年間で10円の相場の変動があったときには10万円の利益の変動があることになります。

この時に、レバレッジを最大の25倍で利用していた場合には、10円の変動で250万円の変動があったことになりますが、10円のマイナスになっていた場合には250万円のマイナスになってしまいます。プラスの場合はハイリターンであるため投資家に大きな利益をもたらしますが、マイナスだった場合には保有している資金よりも遥かに大きなマイナスを計上してしまうことになります。

この場合、差し引きでマイナス150万円の損失が生じていることになるため、このマイナス分のお金は当然ながら投資家がきちんと清算しなくてはいけません。新たにマイナスになった分のお金を証拠金として入金しなくてはならないので、この証拠金とレバレッジのリスクの関係は必ず知っておく必要があります。

リスクを回避するための為替相場

レバレッジや証拠金に関するリスクをできる限り小さくするためには、為替相場の仕組みを理解することがおすすめです。特に、初心者は下記の二つの考え方を覚える必要があります。

円安
円高

為替相場は、通貨の価値を相対的な立場から表示したものです。世界中の通貨は、一見するとその通貨単体で価値があるように見えてしまいますが、実は世界的に見て通貨そのものの価値はほとんどないと言っても過言ではありません。

例えば、日本円の価値を決めているのは日本や日本人ではなく、海外に暮らしている人達や海外の国々になるわけです。それぞれの国が保有している通貨を並べて、どの通貨が価値があるのかを判断することで初めて国家の通貨には国際的な価値が生まれます。

そのための指標として存在するのが、為替相場です。巷のニュースでは、よく円安や円高と言った言葉が飛び交っています。そもそも、円安や円高という考え方そのものが他国の通貨との価値を比較した非常に便利な言葉になっていることを忘れてはいけません。

円安…他国の通貨と比較して円の価値が安い事
円高…他国の通貨と比較して円の価値が高い事

円安や円高は、必ず他国の通貨と比較して円の価値がどうなっているのかを表現しています。

例えば、円安である場合には比較している他国の通貨は必ず高くなります。ニュースなどで円安ドル高といった表現を用いるのはそのためです。円高も同じで、他の通貨の価値が円と比較して安くなっている場合には、円高ドル安といった表現を使います。

為替相場には、ドルや円だけではなく欧州圏で利用されるユーロやポンドなども存在します。しかし、基本的な考えはどの通貨も全く同じなので、為替相場に使われる通貨の価値の高さと安さだけを覚えておけば何の問題もなく、余計な知識を入れる必要もないのでおすすめなのです。

この二つの表現を覚えておけば初心者であってもFXで効率的に利益を出すことができます。

為替相場がわかればFXがわかる

FXは為替相場の流れさえ掴めばよほどのことがない限り、証拠金が無くなることもありません。元々、FXで利用する為替相場の変動はそれほど値幅が大きいわけではありません。これは、普通の生活では使われていない非常に小さな取引単位を利用するからです。

日本の日常生活で使われている最小の単位は1円ですが、FXではさらにその下の単位である銭という単位を取引で使います。1日で1円という相場の変動が起こることはまれであり、よほど大きなレバレッジを利用して証拠金を使わない限りは、追加で証拠金を入金しなくてはならない事態にはなりません。

実際に、初心者であっても為替相場の流れを理解することはそれほど困難な事ではありません。これは、相場が変動する要因がそれほど多くはないことがわかっているからです。為替相場は、通貨の価値の変動であるため世界の経済情勢に造詣が深くないと取引ができないと誤解をしている人もいます。

しかし、実際には経済指標という経済の指標のみを参考にしていたり、相場の変動を記録するチャートの動きに素直に従っていたりするなど、わかりやすい変動が多く初心者にもおすすめの投資です。政府が介入するような為替介入に関しても、事前にその旨が通告されることが多く、普通の取引をしている限りは突然取引で大幅なマイナスになることもありません。だからこそ、安全性が非常に高く世界中で利用されているおすすめの取引なのです。