FXの理解に必要な2つの知識
日本で生活をしていくためには、日本円という通貨が必要になります。日本円は、日本という国家が発行して流通させている通貨であるため、世界各国から見た日本の信用性や安全性がそのまま通貨の価値として表れるようになっています。同様に、外国にも各国が発行して流通させている通貨が存在します。
これらの通貨にもそれぞれの価値が存在しており、日本円や各国の通貨の価値は為替相場という相場によって誰でも簡単に確認できます。こうした為替相場を利用して資産運用を行っていく取引を、FXといいます。FXを実践するには、この為替相場をまず理解しなくてはいけません。
- 通貨ペア
- スプレッド
FXの為替相場には、通貨ペアとスプレッドという2つの重要なポイントがあります。FXでは通貨の売買を行っていくことになりますが、肝心の通貨の相場は各国の通貨をペアと見なして取引します。よく、ニュースなどでも円ドルや円ポンドといった日本円と他国の通貨のペアが表記されることがありますが、円と他の通貨を比較して表記しておくと各国の通貨の事情がわかりやすくなるからです。
これは、円高や円安といった言葉でも表現されます。円高とは、外貨の立場から見て円の価値が高くなっている状況を指します。円の価値が高くなっている場合は、必ず通貨ペアの外貨は価値が安くなるので、円高ドル安といった表現をするわけですね。同じ理屈で、円安は外貨の立場から見て円の価値が安くなっていることを意味します。
どちらか一方が高いと、必ずどちらか一方は安くなるという考え方が、通貨ペアの基本なのです。ですから、日本円を保有して外貨を購入しようと考えている人は、円高になったときに購入して、円安になったときに売却するのがおすすめです。そうすることで、FXでは、利益を得ることができます。これらの知識は、FXをするときに必要不可欠な知識なので覚えておきましょう。
スプレッドを見れば手数料がわかる
FX業者は、なるべくスプレッドの幅が小さいものを選択することがおすすめです。スプレッドとは、簡潔に述べるとFX業者側に対して発生する手数料のようなものです。FX業者は、取引をした後に投資家から手数料を要求するわけではありません。業者側の手数料は、通貨ペアの差分によって生まれます。
つまり、初めから為替相場に組み込まれているのです。FXでは通貨を購入するよりも売却する方が手数料を多く取られます。購入するときには安い手数料で済むため、売却時の手数料を考慮して取引しないと実質的な利益を得ることができなくなることもあります。FXで必要になる為替相場には、日常生活では利用されない1銭という単位が使われています。
例えば、同じ1ドル100円相場であっても、購入時に1ドル100円10銭なのに、同じ価格帯で売却するときには1ドル100円8銭でしか売れないような事態になるわけです。この場合、同じ価格帯で売買をしているのに2銭のマイナスになっていますよね。だからこそ、こうしたFX業者の手数料にあたるスプレッドの幅は小さい方がおすすめなのです。
スプレッドの幅は、業者にとっての優良なサービスの目安になります。というのも、日本国内のFXのサービスに関して大きな違いを設けることができるのは、実質的にチャートツールやスプレッドだけだからです。例えば、代表的なサービスとしてレバレッジがありますが、レバレッジは国内の規制によって上限幅が最大で25倍と決められています。
つまり、FX業者によって違いは存在しません。手数料であるスプレッドが小さいと、それだけ投資家側の利益も出しやすくなりますのでFX業者も特に力を入れてサービスを提供しています。ですから、スプレッドの違いを理解してより良い業者を選択することがおすすめなのです。