口座開設する前に準備するもの
FX会社に口座を開設する前に次の準備が必要です。
- インターネット環境
- パソコン
インターネット環境
インターネット環境はブロードバンドであることが必要で、ブロードバンドにはADSL、CATV、光ファイバーなどがあります。このうちADSLは電話回線を使用しており、通信速度が電話基地局からの距離に左右されることがあります。自宅から電話基地局までの距離が遠いほど通信速度が低下していくのです。
ある程度の通信速度が期待できるのは4km以内といわれており、4km以上離れている時は大幅に通信速度が低下することがあります。そのためADSLの新規申し込みが減っている状況です。
FXを始める場合、光ファイバーの準備を進めるのがおすすめです。光ファイバーなら電話基地局からの距離に大きく左右されることがないため、高速の通信速度でFX取引ができるのが魅力です。
以前は料金が高いために契約し難いことがありました。しかし最近では料金が下がっており、敷居が低くなっています。特にマンションタイプは料金が安いために契約しやすいです。
パソコン
FXを始める際、ゲーム用のようなハイスペックなパソコンは不要です。エントリーモデルのパソコンでも十分取引することが可能です。しかし、低すぎるスペックのパソコンでは動作環境が気になるところです。そのためある程度のスペックを持つパソコンを準備するのがおすすめです。
最初はノートパソコンでも大丈夫ですが、画面が小さいため、そのうち物足りなくなってきます。十分な置き場所がある場合はデスクトップパソコンがおすすめです。ミニタワーならある程度の置き場所があれば大丈夫です。FX取引で収益が出るようになったら複数のモニターを準備するのがおすすめです。
マルチモニターは取引チャンスを逃し難くなるというメリットがあります。その代わりに置き場所の確保が必要です。
専業と兼業のトレーダー
FXトレーダーには専業と兼業と大まかに分けて2種類あります。
専業トレーダー
専業は他に職業を持っていないトレーダーのことをいい、FX取引だけの収入で暮らしています。最初は兼業でFX取引しており、自信が付いたために専業となるケースが良く見られます。
専業はFX取引以外の収入がありません。そのためFX取引に失敗し続けていると収入が途絶えてしまいます。収入を得るどころか損失が発生しかねません。精神的なプレッシャーが大きいのが専業です。
兼業トレーダー
兼業は他に職業を持っており、時間が空いた時に取引をします。兼業は他から収入が得られるため、取引に失敗しても穴埋めすることが可能です。精神的なプレッシャーは少ないものの、取引機会が少なくなります。
口座開設申し込みから開設完了まで
FX会社選び
口座開設申し込みする前に必要なのがFX会社選びです。通貨ペア、スプレッド、スワップポイント、注文方法、入出金方法、信託保全、取引ツールなど様々な選び方があります。重視したい点が複数ある場合は優先順位を付けておくのがおすすめです。
口座開設申し込み
FX会社選びが終わったら口座開設申し込みを行います。口座開設申し込みはインターネットがおすすめです。FX会社のホームページにある口座開設申し込みフォームにアクセスします。個人口座と法人口座があり、個人の方がFX取引する場合は個人口座を選びます。
申し込みの前に契約締結前交付書面や重要事項などに同意することが必要です。特に初心者の方は良く内容を確認してから同意して下さい。
口座開設申し込みフォームには住所や氏名、性別、生年月日、電話番号など様々な入力欄があります。間違いが無いことを確認してから送信ボタンを押して下さい。送信ボタンを押すと後程、メールアドレス宛に申し込み完了メールが届きます。
本人確認書類とマイナンバー確認書類の提出
申し込み者が本人であるかどうか、FX会社では書類で確認しています。この書類には本人確認書類、マイナンバー確認書類と2種類あります。マイナンバーを持っている方はマイナンバーの個人番号カードのみの提出で大丈夫です。
マイナンバーを持っていない方はマイナンバーの通知カード、マイナンバー記載の住民票写しのいずれかを提出することが必要です。その他にも運転免許証やパスポートなど顔写真入りの本人確認書類も提出して下さい。
顔写真入りの本人確認書類が無いという方は健康保険証、住民票写しでも大丈夫です。アップロード、メール、郵送、FAXなどの書類提出方法があります。提出方法はFX会社によって異なるため、事前に確認しておいて下さい。
口座開設審査
FX口座は無条件で開設できる訳ではありません。本人確認書類の提出後に行われる口座開設審査に合格することが必要です。審査といっても住宅ローンのような厳しいものではありません。比較的合格しやすくなっています。
審査基準は公開されていないため、何を重視しているのか分かり難いことがありました。口座開設申し込みフォームには年収の欄があります。この年収が少ないからといって審査不合格になることは少ないです。しかし自己資産が少なすぎると審査不合格となる場合があります。
まだ少ないという方はある程度まで増やしてから申し込みするのがおすすめです。
IDやパスワードの発行
口座開設審査に合格次第、IDやパスワードの発行が受けられます。このIDやパスワードにより、FX会社のホームページよりログインできるようになります。会員ログインがトップページにあるはずです。そのボタンを押し、IDやパスワードを入力して下さい。
パスワードは容易に推測できるもので設定しないようにしましょう。FX会社によってはログイン画面にソフトウェアキーボードを用意しています。インターネット上にはキーボードの入力を盗み取るというスパイウェアが存在するため、パソコンのキーボードでパスワードを打ち込んだ場合、漏洩してしまうことがあります。
そこでソフトウェアキーボードを使用することをおすすめします。表示された画面をマウスでクリックしてパスワードを入力していく仕組みになっており、安全性が高くなっています。
入金から取引スタートまで
口座に入金する
口座開設完了後は入金しておく必要があります。多くのFX会社でクイック入金に対応しています。クイック入金ではインターネットバンキングを利用する方法です。この入金方法ならリアルタイムで口座に反映されるため、すぐに取引スタートでき、振込手数料も無料であることが多いです。
クイック入金を利用するには契約済みのインターネットバンキングが必要です。まだ未契約という方はFX会社と提携している金融機関の口座を開設し、インターネットバンキングの契約を行って下さい。
最寄りの提携ATMや金融機関の窓口で入金することも可能です。この入金方法は反映されるまでに時間が掛かることがあります。振込手数料が掛かるかどうかも事前に確認しておいて下さい。
取引スタート
入金が口座に反映されたら取引がスタートできます。取引ツールを起動し、リアルタイムチャートを見ながら取引を行うのがおすすめです。
慣れるまではデモ口座で練習すると良いでしょう。デモ口座ならバーチャル取引のために、損失を気にせずに試すことが可能です。