FXは初心者に向いている
FXは、投資や投機の知識がない人が初めて行う取引としておすすめです。
普通、投資や投機を実践する場合には、将来的な相場などを見極めるために非常に広範囲な知識が必要になります。しかし、FXの場合は予め用意されているツールやファクターを参考にすることで、初心者でも利益を出しやすい傾向にあります。
そのため、初めて投資や投機を行う人であっても大きな損失を出しにくく、初心者でもおすすめの取引として世界中で愛されています。始め方でも非常に簡単で、口座を開設したいFX業者に対してネット上から申請することが認められています。
FX業者にはいくつかありますが、初心者にとって始めやすい業者と経験者が利用しやすいFX業者と分かれていますので、初心者の人は使いやすい業者を選択することがおすすめです。
投資と投機の両方が可能
投資とは?
一般的に、多くの資産を持っている人はその資産を運用するために投資を始めようと考えている人が多いです。しかし、実際には投資と投機を混同させている初心者も珍しくありません。
投資を行う際には、まず投資がどのような性質のものなのかを理解するところから始める必要があります。投資は、お金を出資する対象が長期的に成長することを期待して行うものです。FXの場合は通貨の交換で投資を実践します。
例えば、これから1年間は円よりもドルの方が成長して価値が高くなると判断した場合には、長期的な目線でドルと交換するように取引をします。一度ドルに交換したら、短期的な相場の変動は全て無視して、将来的な利益のみを追求していくことが基本です。投資と名前の付いている取引の始め方は、例外なく全てこのようになっています。
FXの場合は、為替相場という円やドルの相場を客観的に確認できる指標がありますので、どうしても短期的な相場の変動を気にしてしまう人もいます。しかし、あくまでも投資を実践したいと考えているのならば将来的な通貨の成長だけを確認するべきなので、短期的に資産が大きくマイナスになっても構わないと考えることが大切です。
また、長期的な目線で取引をすると安定した収益を期待できる可能性が高くなります。これは、外貨にも円と同じように付加価値である金利が適用されるからです。外貨の金利は日本円よりも高い傾向にあるため、円と外貨を交換するとその差額によって金利分の利益を長期的に安定して獲得できます。
一般的に、FXではこうした投資法をスワップ取引と呼び、金利や長期的な相場の変動を期待して安定した利益を出すことができます。一度取引を行うと、後は相場の変動と金利の収益のみを気にすれば良いだけなので、初心者にもわかりやすくておすすめの取引です。何度も取引を行う必要がなく、始め方としても初心者には向いています。
投機とは?
ネットで気軽に取引ができる性質上から、FXは投資ではなく投機としての意味合いが強くなっている傾向があります。FXを投資と断定している人も少なくありませんが、これは間違いなので注意をしなくてはいけません。投機とは、投資とは異なって短期間で収益を求めることを意味します。
中でも投資と大きく異なるのは、出資をする対象の成長は無視して、短期的な投機家の利益のみを追求することです。言い換えれば、出資をする人物の利益のみを単純に追及する取引であるため、短期的に儲けが出ればその後に対象がどうなっても構わないと考えます。
- 投資…出資対象の長期的な成長を期待する。対象と一緒に利益を得ることが目的
- 投機…出資対象の成長は期待しない。自身の利益だけを追求することが目的
投機は、短期的な利益のみを追求するので投資と異なってハイリスク・ハイリターンの傾向が強いです。そのため、初心者のFXの始め方としては少し敷居が高いものになっています。
例えば、FXの場合には投機を利用したい人に対してレバレッジという倍掛けのシステムを提供しています。FXは、最大で運用する資産の25倍のお金を取引で使うことを認めるシステムです。当然ですが、このようなシステムを利用すると取引におけるリスクは非常に高くなります。
一方で、短期的な取引における利益は非常に大きくなる可能性があるため、ハイリターンを求めて投機でレバレッジを利用する人はあとを絶ちません。短期的な取引の代表的な手法としては、デイトレードという手法が挙げられます。
1日の中だけで何度も取引を行い、1日で大きな利益を獲得しようとするやり方です。レバレッジを用いたデイトレードはFXで最も人気の高い取引方法になっていますが、初心者がそれを実践するためには相応の知識が必要になることを覚えておきましょう。
参考にするポイントが全く違う
投資と投機のどちらを選択するのかを決めることは、FXの始め方として最も重要なファクターの一つです。何故かというと、投資と投機では取引で参考になる要因も大きく異なるからです。
FXでは、チャートという相場を分析するツールが提供されていますが、そのツールで分析する手法も投資と投機では全く違います。例えば、投資では長期的な相場の流れを読み取ることが出来れば十分なので、相場の流れであるトレンドを予測できる移動平均線という指標を利用することが一般的です。
一方で、投機は非常に短い期間で相場の変動を読み取らなくてはならないので、移動平均線を頻繁に利用することはまれです。それよりも、より短期的な相場の変動に向いている短期的な指標を参考にする傾向が強いです。
一時期の相場の変動さえ読めればそれで良いので、チャートを利用しなくても経済指標における重要な指標の発表の時だけ取引を行うなど、様々な工夫が必要になります。
- 投資…移動平均線などの長期的なトレンドを参考にする
- 投機…チャートや経済指標などの短期的な傾向を参考にする
経済指標は短期的な傾向を読み取る点で優秀ですが、それはチャートでも代用できる可能性はあります。しかし、チャート上で利用できる指標には、明らかに投資向けの指標も存在するため、それらを混同させて利用すると取引に失敗する可能性が高くなります。投資と投機のどちらのスタイルで取引をするのかを決めることは、FXの第一歩になります。
取引のスタイルを決めることが大切
FXでは、取引のスタイルを決めることが初心者にとって何よりも大切です。
取引のスタイルを決めると、後は参考になる情報を集めれば良いからです。為替相場で参考になる主な情報源は、チャートと経済指標の二つしか存在しません。取引のスタイルを決めると、これら二つをどのようにして使っていくのかの道筋も容易に見えてきます。
また、FX業者によっては投資と投機のどちらを重視するのかで使いやすさが全く異なるところもあります。例えば、そのFX業者にしか提供されていない詳細なチャートツールを提供している会社もありますし、海外の業者を利用してレバレッジの規制を回避している上級者もいます。
特に、FXに慣れてくるとチャートやレバレッジを使いこなしてより大きな利益を出したいと考える人が増えてきます。有能なチャートツールでは、取引における自動的なアルゴリズムを自身で作ることができるものまで存在しますので、アルゴリズムを構築させれば本人は何もしなくても勝手に取引を実行してくれるようにもなります。
初心者の人は、まず投資と投機のどちらをしたいのかを決定し、その後に自身のスタイルに合ったサービスを提供してくれる業者を探すことがおすすめです。