業者を選択するときの二つの基準
FXは、ネットを通して通貨を交換して資産運用を行う大変便利な取引であり、日本国内の投資家だけではなく世界の資産家が参加しています。
ただ、FXの始め方で問題になるのは、どのFX業者を利用するかの選択にあります。通貨の交換を行う際には、その通貨を保有している人物と直接取引をするのではなく、FX業者を通して口座の金銭の取引のみで実行します。そのため、取引をまとめる役として必ずFX業者が必要になるのです。FX業者を選択する際には、一般的に二つの基準を軸に検討することをおすすめします。
- 手数料
- レバレッジ
FXは、ネット上の高速な取引だけで全てのやり取りを終わらせることができるため、誰であってもスムーズな取引を約束してくれます。
しかし、こうした高速な取引ができるのはFX業者が取引の間に入ってシステムを組み上げてくれているからに他なりません。FXの始め方で迷わなくて良いのも、業者が用意しているツールを利用すれば簡単に取引を済ませることができるからです。
そのため、取引を行う際にはこの業者に対して手数料に相当する金銭を支払わなくてはいけません。これをFXではスプレッドという言葉で表現します。為替相場を確認すると、それぞれの通貨の相場に、売買時における若干の誤差が存在することがわかります。
例えば、円ドルで通貨を交換しようとする場合には、ほとんどの業者で買うときと売るときの相場が異なっているわけです。なぜこのような相場のズレが存在するのでしょうか。これは、買うときと売るときに相場の誤差を作ることによって、その分の利益をFX業者が受け取っているからです。
FX業者は、投資家や投機家に対して直接的に手数料を要求するようなことをしません。そのため、実際の取引で手数料を請求されていることに気づかない初心者も多いのです。しかし、現実的にはこうした通貨の売買時の価格差を利用することで、FX業者は相当な利益を儲けているため、この部分の差を確認することは非常に重要になります。
こうした売買時の価格差であるスプレッドは、実はそれぞれのFX業者によって大きく異なっている傾向にあります。当然ながら、スプレッドが小さいとそれだけ取引をする人の手数料の負担が小さくなりますので、より大きな利益を手にする可能性が高くなります。
ですから、FX業者を選択する時にはまずスプレッドの幅が小さいものを選択することがおすすめです。
国内業者と海外業者の違い
レバレッジがFX業者の選択時の基準となるのは、国内業者と海外業者での規制が大きく異なるからです。国内業者でのレバレッジの制限はかなり大きく、最大でも25倍程度しか利用することができません。一方で、海外業者では数100倍というレバレッジが当たり前になっています。
- 国内業者…25倍が限度
- 海外業者…100倍以上のレバレッジが可能
日本と海外では投資や投機に関する規制が全く異なっており、それに関するレバレッジへの規制も大きく違います。
日本から海外の業者を利用したFXの始め方もあり、特定の業者であるのならば資料を取り寄せて日本国内から口座を開設することも可能です。ただ、海外業者を利用している多くの人は、FXに慣れてきた上級者であることがほとんどです。
高いレバレッジを利用して取引を行うと、それだけでリスクも伴うことになりますので、そのリスクを回避できるだけの知識と取引手法が必要なります。ですから、最初は国内業者を利用して、慣れてきたところで高いレバレッジの海外業者を選択することがおすすめです。
日本の業者とは異なった手法で取引ができるようになるため、取引での選択肢が広がって利益を出しやすくなるでしょう。