FXとは?少ない資金で、元手の何倍ものリターンを狙おう
FXとは、円とドルなど、あらかじめ2つの通貨ペアを決め、その為替差を利用して利益を獲得する手法のことです。
FXは外貨預金と異なり、証拠金と呼ばれる少ない資金を基に、その何倍もの取引を行える「レバレッジ」という手法が存在します。レバレッジとは、「てこ」の意味があり、小さな力で大きな物を動かせることから、少ない投資額でも大きな利益を生み出せることを特徴とするのです。
また、外貨預金では、値段が安い内に買い、高くなったら売るという一方的な取引方法しかできません。しかし、FXは上記の方法の他、値段が高い内に売り、安くなってから買い戻すという方法も取れるため、より柔軟な活用法が考えられるでしょう。
FXで利益を生み出す方法は為替差益だけではありません。
他にも、2つの通貨ペアの金利差を利用して利益を発生させることも可能です。金利差を狙う場合、通貨ペアを交換する時に発生する為替手数料が気になりますが、FXはこの手数料が非常に安く、コスト面において非常に優位にあることが分かります。
まずはFX取引の準備をしよう
FX取引の始め方はとても簡単です。まずは基本的な流れを紹介しましょう。
- FX業者を選択する
- 自分の口座を開設する
- 通貨ペアを選んで注文する
この3つで大丈夫です。そして、始め方を覚えたら、今度は実際のFX取引に至るまでに準備を行いましょう。今回はその準備方法を順に解説していきたいと思います。
最初にFX業者を選ぼう
インターネットで「FX」と検索をかけると、数多くの取引業者が見つかります。
FX業者を選ぶ際のおすすめは、取り扱う通貨ペアの数が多いこと、そして手数料が無料であることです。通貨ペアが多いと、金利差の大きい穴場の外貨を狙うことができるので、たくさん為替差益を獲得したい場合や、コツコツ金利差で利益を生み出す方法どちらにも向いているのです。
お気に入りの業者が見つかれば、その公式サイトから登録を行います。個人情報などを入力すれば、後日、自宅に口座開設の通知書が届きます。書類には、ログインIDやパスワードなどが記載されているので、大切に保管しておきましょう。
会員ページを確認する
口座開設が無事に終われば、さっそく自分の会員ページにログインし、各サイト内のツールをチェックしましょう。
FXの始め方として、この会員ページを確認するのはとても大切です。あらかじめ、ページ内で何ができるかを確認しておくと、今後の取引がスムーズになります。
注文画面は会員ページの中でも特段大きく表示されており、自分が選択した2つの通貨ペアの為替レートが表れます。注文をする場合、そのレートをチェックして、買いや売りの注文をワンクリックで行えるようになっているのです。
また、ページ内には、そのサイトが取り扱っている通貨ペアのレート一覧が表示されているでしょう。気になる通貨ペアがあれば、クリックすることで、その通貨の注文画面を開くことが可能です。
初心者はレバレッジを3倍以内に
FXの取引画面を見た後、すぐに売買を行うことは危険です。FXの始め方として、最初に覚えておくべきことがあります。
その一つにレバレッジの倍率が挙げられるでしょう。
レバレッジは最小で1倍、最大で25倍もの設定を行えますが、FXを始めたての方は3倍くらいに抑えておくことをおすすめします。高いレバレッジで取引をすると、その分、利益が発生した時の取り分は多くなりますが、損をした場合の金額も莫大になります。
例えば、円と米ドルの通貨ペアで、1ドル100円の時、1,000通貨分の取引をしたとしましょう。この時、1円の円高が発生すると1,000円の差損が生まれますが、レバレッジを20倍に設定していた場合、2万円を損することになってしまいます。
このように、レバレッジは、設定する倍率が高いと、一度に大きく利益を上げることもできますが、損をした場合の金額も大変大きくなるのです。そのため、FXの始め方として、最初の内はレバレッジを1〜3倍の小さめに設定しておき、まずは取引に慣れることに先決しましょう。
FX取引で実際に注文してみよう
FX取引の始め方が分かったところで、次は実際に会員ページから注文を行ってみましょう。
最初は円と米ドルのペアからスタート
取引に慣れていない最初の内は、円と米ドルなどの基本的な通貨ペアを選択すべきです。なぜなら、この2国間のペアは、もともと手数料が低く設定していることが多く、余計な費用を抑えることができます。
また、売り買いの判断を左右する各国の情報や情勢も比較的入手しやすく、取引量も多いため、為替の変動が安定しているといえます。通貨ペアに安定感があれば、損を出した時も、一気に大きな金額をロスすることを避けることができます。
21時以降のゴールデンタイムを狙おう
21時になると、アメリカのニューヨークで市場が開かれ、翌日の午前3時まで活発な取引が行われます。その分、値動きも活性化するため、利益を生むチャンスの時間帯といえます。
この日本時間21時から翌日3時までの間を「ゴールデンタイム」と呼び、この時間帯に現れやすい売買シグナルを「ゴールデンクロス」といいます。
ゴールデンクロスは、チャート上で、短期線が低い状態で、長期線を下から上回ってクロスした時に買いシグナルとして発生します。このゴールデンクロスを見極めれば、初心者でも比較的楽に利益を生み出すことができるでしょう。
仕事中でも大丈夫!忙しい方におすすめの自動売買システム
ある程度、FX取引に慣れてくると、今度は自動売買にチャレンジしてみることをおすすめします。
自動売買注文とは、あらかじめ決めた通貨ペアのレートを指定しておき、相場がそのレートに到達した時点で、自動的に売り買いを行ってくれるシステムのことです。
自動売買は複数の注文を行うことが可能で、相場が指定のレートに到達した際に、一方の注文をキャンセルしたり、逆に有効にしたりするなど柔軟に設定ができます。
この自動売買システムを活用すれば、自宅から離れた場所でも、仕事中でも取引を行えます。忙しい方に特におすすめの方法といえるでしょう。
おすすめのFX通貨ペアとは?
ここまでFXの始め方と、実際の取引方法について見てきましたが、「通貨ペアを選ぶ」のに迷う方も多いはずです。
各国の通貨には、それぞれの特徴や癖があるため、FXを始めたての方は、流通量の多い誰でも知っているペアを選びましょう。
一番おすすめなのは円と米ドルのペアです。取引量の多さもさながら、海外の中では最も情報量が多いため、レートの流れが安定しています。一度に大きく利益を生み出すのは難しいですが、大きな損失も出しづらいため、初心者に向いていると言えるでしょう。
その他にも、ユーロ対円や、豪ドル対円の取引が一般的に認知されており、安定的に利益を生むことができます。この2か国の為替で取引を行う場合、注意点も存在します。
まず、ユーロの場合、債務危機の問題が根本的に解決されたわけではないので、再燃する可能性があること。
オーストラリアの場合、資源国にあたるため、為替レートを考慮する上で石炭や鉄鉱石、金などの鉱物資源の価格の影響を受けやすい国といえます。アメリカやEUに比べて、情報の入手先も限られてくるため、取引には複雑な為替予測と、根気が必要になってくるでしょう。
以上、FX取引について、簡単なトレードの始め方について解説してきましたが、無理をせずにコツコツと続けていくことで、FXは着実に利益を生み出すことが可能です。ぜひ、一度少ない投資額から始めてみてはいかがでしょうか。