FXに必要なトレンド系とオシレーター系
為替相場の予測は、FXで長期的に利益を出し続けるために不可欠なものです。FXに参加している人の中には、実際に為替相場の変動を見極めて多額の利益を出している人も少なくありません。では、なぜFXではこのようなことができるのでしょうか。それは、為替相場の予測をするために用意されているチャート分析方法が二つあるからです。
- トレンド系
- オシレーター系
トレンド系は、大まかな相場の変動を予測する手法のことです。現在の相場の流行、つまりトレンドを把握してFXで儲ける手段のことを意味します。FXのチャートには、期間を設定してその期間だけ数値を表示する機能があります。この数値の平均値を算出することによって、現状の相場の数値と平均値のバランスがどのようになっているのかを視覚化することができるようになっているのです。
平均値が算出されると、その平均値より上の相場で推移していれば現在の通貨の相場が上昇トレンドにあることがわかります。反対に、平均値よりも現在の相場が小さいのならば、現在の相場の勢いは悪いということが容易にわかります。この場合は下降トレンドです。日本でFXを行う際には、外貨を購入して価格が高騰した後に売却して利益を出すことが求められます。
つまり、外貨の価値が高くて円の価値が安くなっている状況が必要になるわけです。トレンドを理解すれば、通貨のこうした状況を簡単に把握できるようになるため、素人でも利益を出すことは難しくありません。特に、トレンド系は文字通り長期的な投資に向いていると考えられている分析手法なので、ゆっくりと取引をしたい人におすすめです。
一方で、オシレーター系はこのような長期的な分析方法とは異なって、もっと短い期間に設定して数値を算出する方法です。しかも、オシレーター系は投資家心理を数値化することに大きな特徴があります。例えば、本来の適正な相場が1ドル100円だった場合、これが現状の相場で1ドル105円になっていた場合には不当に円の価値が安く見られていることになりますよね。
この状況だと、現状の投資家心理としては円が売られすぎていると予測できます。今後は短期間のうちに円の価値が上昇する可能性がありますので、外貨を売買するFXの性質上、大きな損失につながる恐れがあるわけです。これが、オシレーター系の魅力です。このようにオシレーター系は、投資というよりも短期的な投機に向いています。短い期間でデイトレードのような取引をしたい人にはおすすめの分析手法です。
どちらのスタイルを重視するかが重要
トレンド系とオシレーター系のどちらを利用するかは、必ずFX業者を選択する前に考えておくことが大切です。上記のように、トレンド系とオシレーター系は設定する期間に違いがありますので、取引スタイルが全く異なります。例えば、オシレーター系は短期的に取引を行うわけですから、短い期間で何度も取引を行う必要性があります。
この場合、手数料に当たるスプレッドの幅が大きいと、長期的なトレンド系の取引と比較して必ず手数料分で損失が大きくなってしまいます。反対に、トレンド系を利用して長期的な取引を行う場合には、多少スプレッドが高くても取引の利用のしやすさのみを重視していれば問題ありません。
手数料が大きくても、頻繁に取引をするわけではないからです。チャートの見やすさや金利のわかりやすさを重視してFX業者を選択するべきです。トレンド系とオシレーター系は、同じチャートを分析する手法として役に立つのは間違いありませんが、立ち位置が全く異なります。どちらの取引スタイルを選択するかによっておすすめのFX業者も違ってきますので、必ずFX業者を選択する前にどちらを重視するのかを考えておきましょう。
